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Diabetic nephropathy

糖尿病性腎症

糖尿病性腎症は、糖尿病患者の増加に伴い透析導入原疾患の約半数を占め第一位となっています。導入患者だけでなく、維持透析患者においても糖尿病性腎症患者の占める割合が年々大きくなっています。
糖尿病による透析患者の予後は慢性腎炎患者よりも予後が悪いといわれています。

1. 病態的特徴

・タンパク質は、腎臓で再吸収され尿中にほとんど排出されないが、腎臓の再吸収がうまくいかず尿中に排出され血液中のタンパク質が減少し体液が貯留する(ネフローゼ症候群)。そのため高血圧・浮腫・心不全・肺水腫をきたしやすいです。

・体重比に比べて筋肉量が少ないため血清クレアチニン値が低くても透析導入されることが多くなります。

・糖尿病合併症の発生頻度が高く、ADL(日動生活動作)低下をきたしやすく、生命予後が不良です。
(1) 細血管障害:糖尿病網膜症、末梢血管障害、自律神経障害
(2) 大血管障害:脳血管障害(脳出血・脳梗塞)、虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)、閉塞性動脈硬化症における歩行障害・下肢切断
(3) 透析導入後の生存率は腎性腎炎でも75%程度であるが糖尿病性腎症では40%程度
と予後が悪いです。

・低栄養状態による免疫力の低下により易感染状態にある。感染症は難治性で生命予後が悪いです。

2. セルフマネジメント上の問題

・食事管理
糖尿病では食事療法、運動療法、薬物療法がおこなわれる。その治療のために患者はカロリー制限、血糖管理、内服管理、インスリン注射など、多くの治療上の管理が必要である。それらは、患者、家族が日々の生活の中で行うことであり、いわゆる日々の生活そのものが治療となります。
糖尿病から腎症を発症すると食事療法がカロリー制限からタンパク質制限へと変更が強いられます。そのうえ、塩分やカリウム制限も加わります。
さらに透析療法が加わると水分制限も加わる。水分管理について困難な患者が多く患者・家族にとってもストレスや戸惑いとなります。

・合併症
(1) 身体面の問題...動脈硬化による心血管系障害(心不全、脳梗塞、心筋梗塞)や感染症のリスクが高く血糖や血圧栄養状態の管理が求められます。これらは、生命予後にも影響するため、食事療法、水分管理が重要となります。
(2) 日常生活動作(ADL)の低下...合併症による日常生活動作の低下〔視力低下、失明、脳梗塞による麻痺、歩行障害、閉塞性動脈硬化症(ASO)による下肢切断など〕は生活に大きく影響します。
また、透析療法を行う場合、病院で行う血液透析では通院手段、治療を自宅で行う腹膜透析では治療上の手技の問題が生じてきます。
これらは患者自身ではなく家族にも負担が増えることとなり、家族の生活にも大きく影響を及ぼします。
また、合併症による脳梗塞などにより理解力等が低下するため、セルフケア能力が低下し、家族に援助してもらうことが増えます。

糖尿病性腎症は介護保険の特定疾患に該当する為、65歳未満であっても第二号被保険者は介護保険申請ができます。これらの社会資源のさまざまな障害を重ねもつ糖尿病性腎症の在宅生活を支えるために必要となってきます。

糖尿病性腎症を疑われる方やお悩みの方は、腎臓内科を受診されることをお勧めします。なお当院は、腎臓専門医が在籍しています。

糖尿病性腎症を疑われる方やお悩みの方は、腎臓内科を受診されることをお勧めします。
なお当院は、腎臓専門医が在籍しています。熊本市中央区の内科かかりつけ医(嶋田病院)へお越しください。
市電(慶徳校前電停)より徒歩2分。

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